佐賀の「共育」を創る
新刊
遠くから来た きみ友だち

ISBN

978-4-89380-531-7

多和田葉子
山口裕之

定価

1,800円
初版
2025年8月15日
子どものきみに。そして、子どもだったあなたに。

なんだか いつもと ちがう
 ねむれない よる
  ちょっと ふしぎな
   ものがたりが はじまる

ともだちと いっしょに
 いつもなら いかれないような
  とおくの ふしぎなくにへ
   いってみようよ


ルクセンブルクの音楽家たちが企画した、子どもたちのための朗読音楽劇に向けて、作曲家 細川俊夫氏の依頼に応えてドイツ語で書き下ろされた、夏の一夜の物語。

目次 より

ねむれないきみへ
多和田葉子

遠くから来たきみの友だち
多和田葉子/山口裕之

訳者あとがき
山口裕之

「語り手とアンサンブルのための
《遠くから来たきみの友だち》」について
細川俊夫

プロフィール・上演記録


 多和田葉子(たわだ ようこ)

小説家・詩人。
早稲田大学でロシア文学を専攻、卒業後の1982年に当時西ドイツのハンブルクに移り住み、ハンブルク大学でドイツ文学を学ぶ。
現在は、ベルリン在住。1987年にドイツで詩集を出版してデビュー、以後、日本語とドイツ語により執筆活動をおこなう。
1993年に『犬婿入り』で芥川賞、2003年に『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞および谷崎潤一郎賞、2011年に『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年に『雲をつかむ話』で読売文学賞および芸術選奨文部科学大臣賞、2023年には『太陽諸島』(『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』に連なる三部作の一つ)で毎日出版文化賞等々、数多くの賞を受賞。ドイツ語での執筆活動に対しても、ドイツでのゲーテ・メダル、クライスト賞など重要な賞を受賞しているほか、2018年に『献灯使』の英語翻訳に対して全米図書賞(翻訳部門)も与えられている。作品は数多くの言語に翻訳されている。

 山口裕之(やまぐち ひろゆき)

東京外国語大学教授、専門はドイツ文学・思想、表象文化論、翻訳思想。
著書に『現代メディア哲学』(講談社)、『映画を見る歴史の天使』(岩波書店)他、翻訳にクライスト『ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇』(岩波文庫)、『ベンヤミン・アンソロジー』『ベンヤミン メディア・芸術論集』(河出文庫)、イルマ・ラクーザ『ラングザマー 世界文学でたどる旅』(共和国)他、また編者として『多和田葉子/ハイナー・ミュラー 演劇表象の現場』『地球の音楽』『地球の文学』(すべて東京外国語大学出版会)がある。

 細川俊夫(ほそかわ としお)
1955年広島生まれ。
1976年から11年間ベルリン芸術大学で尹伊桑に、フライブルク音楽大学でK・フーバーに作曲を師事。
80年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。
作品は、大野和士、シルヴァン・カンブルラン、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、パーヴォ・ヤルビなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはレパートリーとして演奏され続けている。2004年にオペラ『班女』がエクサン・プロヴァンス音楽祭、2011年にオペラ『松風』がモネ劇場、16年にオペラ『海、静かな海』がハンブルクで、17年にオペラ『二人静』がパリで、18年にはオペラ『地震・夢』がシュトゥットガルトで初演。
2000年ルツェルン音楽祭、2013年ザルツブルク音楽祭のテーマ作曲家。01年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。06/07年および08/09年、ベルリン高等研究所からフェローとして招待され、ベルリンに滞在。12年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。2012年に紫綬褒章、18年度国際交流基金賞、21年ゲーテ・メダル受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。22/23年チューリヒ・トーンハレ管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。23年ベルリンフィル委嘱作品、ヴァイオリン協奏曲「祈る人」が樫本大進独奏によって世界初演された。2025年、スペインの「フォロンティアーズ・オブ・ナレッジ・アワーズ」受賞。
  
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