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子どものきみに。そして、子どもだったあなたに。
なんだか いつもと ちがう
ねむれない よる
ちょっと ふしぎな
ものがたりが はじまる
ともだちと いっしょに
いつもなら いかれないような
とおくの ふしぎなくにへ
いってみようよ
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ルクセンブルクの音楽家たちが企画した、子どもたちのための朗読音楽劇に向けて、作曲家 細川俊夫氏の依頼に応えてドイツ語で書き下ろされた、夏の一夜の物語。 |
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| 目次 より |
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| ねむれないきみへ |
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| 遠くから来たきみの友だち |
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| 訳者あとがき |
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「語り手とアンサンブルのための
《遠くから来たきみの友だち》」について |
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| プロフィール・上演記録 |
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| 多和田葉子(たわだ ようこ) |
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小説家・詩人。
早稲田大学でロシア文学を専攻、卒業後の1982年に当時西ドイツのハンブルクに移り住み、ハンブルク大学でドイツ文学を学ぶ。
現在は、ベルリン在住。1987年にドイツで詩集を出版してデビュー、以後、日本語とドイツ語により執筆活動をおこなう。
1993年に『犬婿入り』で芥川賞、2003年に『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞および谷崎潤一郎賞、2011年に『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年に『雲をつかむ話』で読売文学賞および芸術選奨文部科学大臣賞、2023年には『太陽諸島』(『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』に連なる三部作の一つ)で毎日出版文化賞等々、数多くの賞を受賞。ドイツ語での執筆活動に対しても、ドイツでのゲーテ・メダル、クライスト賞など重要な賞を受賞しているほか、2018年に『献灯使』の英語翻訳に対して全米図書賞(翻訳部門)も与えられている。作品は数多くの言語に翻訳されている。 |
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| 山口裕之(やまぐち ひろゆき) |
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東京外国語大学教授、専門はドイツ文学・思想、表象文化論、翻訳思想。
著書に『現代メディア哲学』(講談社)、『映画を見る歴史の天使』(岩波書店)他、翻訳にクライスト『ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇』(岩波文庫)、『ベンヤミン・アンソロジー』『ベンヤミン メディア・芸術論集』(河出文庫)、イルマ・ラクーザ『ラングザマー 世界文学でたどる旅』(共和国)他、また編者として『多和田葉子/ハイナー・ミュラー 演劇表象の現場』『地球の音楽』『地球の文学』(すべて東京外国語大学出版会)がある。 |
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| 細川俊夫(ほそかわ としお) |
1955年広島生まれ。
1976年から11年間ベルリン芸術大学で尹伊桑に、フライブルク音楽大学でK・フーバーに作曲を師事。
80年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。
作品は、大野和士、シルヴァン・カンブルラン、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、パーヴォ・ヤルビなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはレパートリーとして演奏され続けている。2004年にオペラ『班女』がエクサン・プロヴァンス音楽祭、2011年にオペラ『松風』がモネ劇場、16年にオペラ『海、静かな海』がハンブルクで、17年にオペラ『二人静』がパリで、18年にはオペラ『地震・夢』がシュトゥットガルトで初演。
2000年ルツェルン音楽祭、2013年ザルツブルク音楽祭のテーマ作曲家。01年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。06/07年および08/09年、ベルリン高等研究所からフェローとして招待され、ベルリンに滞在。12年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。2012年に紫綬褒章、18年度国際交流基金賞、21年ゲーテ・メダル受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。22/23年チューリヒ・トーンハレ管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。23年ベルリンフィル委嘱作品、ヴァイオリン協奏曲「祈る人」が樫本大進独奏によって世界初演された。2025年、スペインの「フォロンティアーズ・オブ・ナレッジ・アワーズ」受賞。 |
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