若者たちの居場所

ISBN

4-89380-187-2
978-4-89380-187-6

菅 龍一

定価

2,000円+税
青年たちは今、何を悩み、どこに自分たちの居場所=アイデンティティを見出そうとしているのか。
大学ゼミでの学生たちとの創作活動を通して、浮かび上がる現代の青年たちの隠された悩み、素直な思いに深く鋭く迫る。

【目次】より

「教育学」から「現代青年論」へ
ーー原体験のない若者たちーー
1教師志望の学生のために
2現代青年論の誕生
3山田太一作品に取り組む
4『箱男』の即興劇

『篭の中のカブト虫』
ーー商品に囲まれ、商品化される青年たちーー
1消費のターゲットとしての青年
2トポロジー的存在論
3父と娘の会話
4大学生批判の視点

『冬が来る前に』
ーー高校演劇部での原体験ーー
1大地発電プロジェクト
2受験勉強かクラブ活動か
3演劇の楽しさと心の闇
4劇中劇を使って

私の思春期・青年期
ーー演劇との出会いを中心にーー
1紙芝居を演じる
2オマエには劇作家の才能がある
3学校演劇の座付作者
4青年期のおわり

定時制高校生の世界
ーーモラトリアムを奪われた若者から、モラトリアムを楽しむ若者への変遷ーー
1孤独と絶望の詩
2卒業公演として取り上げたい
3ボクは定時制の出身です
4現代の定時制高校生

『ある女』
ーー青年期は、人生の劇的な時節であるーー
1別役実『受付』に学ぶ
2“人間って悲しい”
3音声・身ぶり・感情表現の評価
4常識の否定と新たな価値の発見
5青年期と演劇の類似性

筑波学園都市、研究者の自殺
ーーつながりを求めての挫折ーー
1実年期の自殺
2時代の相の変化と自己崩壊
3働き始めた青年たち
4死者の遺した志

『ダイビング・ドリーム』と『黒い軌線』
ーー実年期男性と青年期女性の心中ーー
1岡田由希子シンドローム
2改訂版『ダイビング・ドリーム』
3中年男とアイドルの出会い
4あと追い心中のプロセス
5学生たちの自殺観
6推理劇、分析劇の手法
7専務と予備校生の出会い
8トンネルの哲学

『おらだの村』
ーー農村青年の悩みと生き甲斐ーー
1方言の芝居
2秋祭りの復活
3花嫁候補たち
4都会的ヒューマニズムの否定

10『心のかけら』
ーーアメリカの大学・日本校の崩壊と苦悩する学生たちーー
1思い出せない作者の顔
2日本校の崩壊
3カウンセラーとの恋
4副学長との会話

11 一九九三年度の「現代青年論」
ーー授業の中で提出された全作品ーー
1三日間、八編の上演
2美容整形を題材に
3メルヘン好きの大学生たち
4政治のパロディ化
5長電話好きの若者たち
6父親の居場所
7心族会議
8原体験を求める学生たち
9上演されなかった作品群

12 親と子の危機
ーー抹殺衝動を乗り越えてーー
1仮面の家
2人間連帯の最後の証し
3禅僧であった父との葛藤
4もう一人の自分を殺した
5光を投げたのは父だった
6親世代と子世代の連帯
  
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