実践的演劇教育論
実践的演劇教育論
  ことばと心の受け渡し    

ISBN

978-4-89380-438-9
福田三津夫

定価

2,000円
初版
2013年2月10日

実践から生まれた実践のための演劇教育論
公立小学校、大学での自らの実践と、日本演劇教育連盟での『演劇と教育』誌編集などを通して編み上げられた、実践のための演劇教育論。
演劇教育の本質を、遊びの感覚と「ことばと心の受け渡し」ととらえる著者が、教育現場の教師、教職を目指す学生に向けて贈る。
「演劇教育三部作」の完結編。

現場をもつということで子どもと出会い、親と出会い、教師として自立させられていった。学級崩壊に立ち向かえないような演劇教育のはずがない。そういう試行錯誤、自問自答のなかから鍛えられた演劇教育の実践と理論だった。その経過、体験を、教師をめざす学生たちに読んでもらいたい。現在いじめや学級崩壊に悩んでいる教師たちにも読んでもらいたい。それが本書のねらいである。
まえがきより

目次

まえがき

第1章 演劇教育の理論原点を探る
演劇教育の原点
1 冨田博之の演劇教育論
2 劇あそび研究─小池タミ子の劇あそび論を中心に
3 竹内敏晴から学んだこと─語るということ
4 考える現場人、村田栄一
鼎談「ドラマのある授業」を考える
渡辺貴裕・佐々木博・福田三津夫
特別活動と演劇教育

第2章 演劇教育の実践学校・地域で
詩を遊ぶ・物語を遊ぶ
1 谷川俊太郎を遊ぶ
2 まど・みちおを遊ぶ
3 阪田寛夫を遊ぶ
4 佐野洋子を遊ぶ
大学の授業と演劇教育
1 応答のある大学の授業(2011年・特別活動論)
2 生活科でできること(2008年・生活科指導法)
3 ことば遊びから始まる教員免許更新講座
4 教師であること─教師をめざす貴方へ贈るの言葉
演劇教育の広がり
1 限界芸術としてのテーマ活動
2 フレネ教育と演劇教育

資料
□『演劇教育実践シリーズ』を巡っての共同研究
□「トトロ」学年の卒業式台本(1991年度)東久留米市立滝山小学校
□私の演劇教育実践史年表

初出一覧

あとがき

福田三津夫(ふくだ・みつお)

1949年生まれ。1972年から33年間、東京都公立小学校教師。
1991年から20年間、雑誌「演劇と教育」(日本演劇教育連盟編集、晩成書房発行)編集代表。日本演劇教育連盟副委員長。埼玉大学非常勤講師(特別活動論・生活科指導法)。白梅学園大学非常勤講師(教育実習指導)。
「ことばと心の受け渡し」(「演劇と教育」2005年4月号)で第46回演劇教育賞受賞。
ラボ言語教育総合研究所研究員。妻とミニコミ誌「啓」発行。脚本研究会「森の会」、劇と劇あそびの会「P&P」、清瀬・憲法九条を守る会所属。
■著書;『男の家庭科先生』(冬樹社、福田緑との共著)、『ヨーロッパ2人旅22日間』(私家版、福田緑との共著)、『いちねんせい─ドラマの教室』(晩成書房)、『ぎゃんぐえいじ─ドラマの教室』(晩成書房)、『劇あそび・学級に活かす表現活動』(平井まどかと共著、日本演劇教育連盟ブックレット)

  
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