ドラマと学びの場
ドラマと学びの場
  3つのワークショップから教育空間を考える   

ISBN

978-4-89380-449-5
編著
武田富美子・渡辺貴裕
著者
岩橋由莉・鈴木聡之・羽地朝和・
藤原由香里・松山洋輔

定価

2,500円
初版
2014年3月31日

自分の存在を受け入れてくれ、自分を表現できる空間は、学びの基盤──
ドラマ活動もしくは、即興表現の視点から教育の場を捉え直す。

 この本の楽しみ方はいろいろある。まず、それぞれの講師が何を考え、どのようにワークショップをつくっていったか、比較することができるだろう。二つめにそれを通して、表現と教育の場について考えるひとつの窓口として読むことができる。三つめに、場をつくっていくときに、どのようにワークを重ねていけばよいのかを汲み取ることができる。四つめには、ここに出てきたワークを実際にやってみたいと思うとき、どういう言葉の重ね方でひとつのワークが実現していくかをみることにも役立つ。
 この本は、教育に携わる方に、教育空間をつくる新しい視点として提供したつもりだが、現職の教師や教師を目指す人たちだけでなく、表現を学校教育に持ち込みたいと考えている芸術家やワークショップ・ファシリテーターたちにもぜひ読んでいただきたいと思っている。
「はじめに」より


目次より

本書に寄せて
学校の身体、コミュニケーションを相対化するたくさんの視点=渡部 淳

はじめに=武田富美子

第1章 表現を遊ぶ場
──インプロをめぐっての対話
1 ワークショップ インプロ すぅさん=渡辺貴裕(記録)
2 コメント すぅさんのワークショップを体験して
失敗を恐れない場=松山洋輔
仲間と仲良くなりすぎないほどほどの空間=岩橋由莉
楽しく何かを学ぶ場=羽地朝和
3 プロフィール 私とコミュニケーション・アーツ=岩橋由莉

第2章 ただ感じたことを表現する場
──コミュニケーション・アーツをめぐっての対話
1 ワークショップ コミュニケーション・アーツ ゆりさん=武田富美子(記録)
2 コメント ゆりさんのワークショップを体験して
答えのない不思議な体験=松山洋輔
「わからない」ことを感じとる空間=鈴木聡之
感覚が空間へと広がる=羽地朝和
3 プロフィール 私とコミュニケーション・アーツ=岩橋由莉

第3章 表現をささげ見守る場
──プレイバック・シアターをめぐっての対話
1 ワークショップ プレイバック・シアター はねちゃん=藤原由香里(記録)
2 コメント はねちゃんのワークショップを体験して
私にはハードルが高かった=松山洋輔
何があってもぶれずに寄り添う=鈴木聡之
「聴く」ことで安心の器をつくる=岩橋由莉
3 プロフィール 私とプレイバック・シアター=羽地朝和

第4章 表現の空間を創造する場
──3つのワークショップをめぐっての対話
1 シンポジウム1 なぜドラマの世界に?=武田富美子(まとめ)
2 リフレクション 三つのワークショップを比較する=渡辺貴裕(まとめ)
3 シンポジウム2 何が違って何が同じ?=武田富美子(まとめ)

第5章 表現と教育を吟味する場
──教育とドラマをめぐっての考察
1 ドラマに場づくりを学ぶ=武田富美子
2 ドラマと学校教育の新たな関係=渡辺貴裕

18か月後の今
鈴木聡之(すぅさん)
岩橋由莉(ゆり)
羽地朝和(はねちゃん)
藤原由香里(きゅーぴー)
松山洋輔(わっさん)

おわりに=渡辺貴裕
謝辞=武田富美子

フレーズ・コレクション─ページをたどる手がかりとして

編著者
武田富美子(たけだ・ふみこ) 

立命館大学生命科学部准教授。教員養成を担当。ドラマの手法に出会って、教育や人間の捉え方が変わった。身体活動は苦手で、ある種のドラマワークショップに違和感を持ち、教育方法はドラマだけではないと思いつつも、ドラマの魅力にはまっている。
http://www.drama-ee.net/

編著者
渡辺貴裕(わたなべ・たかひろ)

東京学芸大学教職大学院准教授(ワークショップ&シンポジウム開催当時は帝塚山大学准教授)。専門は教育方法学。授業における演劇的手法の活用を主な研究テーマとし、身体の感覚や想像力などを学習のなかで発揮することの意義を訴えてきた。現場の先生方と共に「学びの空間研究会」を開催。

著者
岩橋由莉(いわはし・ゆり)

「コミュニケーション・アーツ」と題して絵本のよみきかせから朗読劇の上演まで、老若男女、都会でも、田舎でもどこでも、人と出逢うことで起こる心や身体の動きに丁寧に触れていく場づくりを心掛けている。立命館大学非常勤講師。和歌山在住。
http://haraiso.com/

著者
鈴木聡之(すずき・さとし)

インプロヴァイザー。武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。元千葉県小学校教諭。現在は全国各地で、インプロのワークショップ、パフォーマンスライブ、学校現場でのインプロ授業を展開している。
http://www3.plala.or.jp/impro-park/top.html

著者
羽地朝和(はねじ・ともかず)

プレイバック・シアターをこよなく愛し、ミャンマー、沖縄などのさまざまな地域・領域で実践を続けている。企業コンサルタント、セラピストでもある。(株)プレイバック・シアター研究所所長、一般社団法人日本能率協会専任講師、高月病院・さいとうクリニックにて集団精神療法担当。日本心理劇学会常任理事。心身の健康への関心から故郷沖縄にて心身堂鍼灸整骨院を経営。
http://playbacktheatre.jp/

著者
藤原由香里(ふじわら・ゆかり)

京都府京丹後市出身。京都府八幡市立美濃山小学校教諭。コンタクト・インプロ、即興演劇、アート・ワークショップとの出会いを経て、即興が生み出す学びの世界に関心を持つようになる。2011〜2012年度は休職し、大学院へ進学。兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育コミュニケーションコース修了(学校教育学修士)。
http://tururatta.jimdo.com

著者
松山洋輔(まつやま・ようすけ)

当時は立命館大学院応用人間科学研究科の大学院生として勉強しながら、私立中学校・高等学校の非常勤講師として学校現場に立っていた。大学院ではドラマセラピーやアドベンチャー教育を学び、自らも学校等でワークショップを行った。大学院を修了し、現在(2013年度)は枚方市立中宮中学校に勤務。

  
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