からだが変わる 授業が変わる

ISBN

4-938180-71-5
978-4-938180-71-3

鳥山敏子

定価

1,600円
初版
1985年4月28日
教師がほんとうのからだとことばで子どもと向かい合うとき、子どものからだが語ることばが聞こえてくる。
小学校の教室に新しい風を吹き込む注目の実践記録。
竹内敏晴氏の解説付。

【もくじ】より

1 こえとからだとことばを一つに
生きた声、生きたからだ、生きたことばをとりもどす

「おはようございます」
初めて出会った子どもたち/しっかり受けとめて/本当は「おはよう」なんていいないよ/「立つ」ことの発見/まさか、おれがこんなになるとは/声とからだに敏感になる/「生きたことば」の発見/"ことばを教える"という自覚
「つばきの木から」
最初の国語の授業/「つばきの木から」について/会話文を使う/活字を前に硬直したからだ/二人ずつ組んで/肩にてのひらを/自分と友だちのからだに気づく/攻撃的になるからだ/からだとことばを一つに/自分の感覚を大事にして/自分のからの中の動きをさぐって/自分の心にいうように…人に話しかけて
わる口ことば、マザーグースのうた
ご・ざ・ま・り・で・べ・れ・け・ぷん/やらせて/からだがじっとしていられない/からだをほぐす/私は何?/マザーグースのうた1/マザーグースのうた2/マザーグースのうた3/マザーグースのうた4
イメージ遊び
何だろう?/タネになる/たまごになる/インド音楽/ボールと遊ぶ/ここは海よ/「みんなは、今、ひよこ」
ことばが届くとき
暴れる剛/剛を受け入れる/古いしらかばは先生だ/由花は悲しかった/けんかして何がわるいのよ/ききとるからだを敏感にする/子どもたちは見ぬいている
人間と動物の似ているところは
においをとりもどす/動物と人間の似ているところ?/みんな一つの星にいる/猫になって歩く/気持ちよく走る
コアセルベートから人間へ
人間と動物のつながり/みんな魚みたいだ/生命の歴史をたどる/コアセルベートになる/両性類になる/恐竜になる
人間の手
手を使わないで/人間の手とゴリラの手/多摩動物公園遠足
ことば・音・イメージ再び「人間と動物」の授業「かまきり」から「人間と動物」へ
絵本「かまきり」を読む/シンセサイザー「かまきり」/かまきりと人間の似ているところ
人間の手と道具
廊下を自転車が走った/ドロボー市の店先/動物に夢中になる/手の働きを見つけていく/手の働きとことば/手やからだのかわりとしての道具さがし/道具をつかい道具をつくる
綿から糸へ
落し物のパンツ/糸に正体は?/綿は何からできる?/さわりたい/綿から糸をつくる/筋がきのないドラマ
ロープウェイ・ブランコつくり
"よる"という手の動き/シーツがロープになった

2 無意識の世界への旅立ち
子どもに向かいあえるからだをつくる

授業と生活のはざま竹内敏晴さんと出会う前のこと
「西多摩作文の会」で学ぶ/行きづまった授業/「ひと塾」との出会い/授業とは楽しいものだったのだ/「人間の歴史」の授業がスタート/全力投球の授業づくり/未知の人にも助けられて/だれが娘を迎えにいくか/日取り争奪戦/“女はつらい”/ますます「授業創り」にのめりこむ/職場で全く孤立していた
子どもと向かいあえる"からだ"をつくる竹内敏晴さんに会う
「からだとことばの会」(からこと会)誕生/いつも構えていた/「からだ育て」の観点から見た全教科のパースペクティブ/「社会科の授業を創る会」と決別/初めて自分に向かう/不安で当たり前やろ/「からこと会」から「こんとんの会」へ
無意識の世界への旅立ち「こんとんの会」をつくる
「こんとんの会」第一回目/今ある自分がほんとうの自分ではないことに気づく/もう授業できん、ごめん/自分一人でがんばってきた/いい表情、いい声の子どもたち/思考の枠をぶっこわす/「実践を広げること」に興味なかった/授業づくりに逃げていた/その時学校で、わたしは/野沢節子さん/野沢せつこさん、本気で向かう/わたしを支えてくれる人が倒れていく/ペーパープレイ/エチュード"小さい時の遊び"/骨までしゃぶりつくまでとことんやれ/リラックスゼショーン/またしても聖子が/このころの父母会/わたしのRFD/おふくろさんに対して母親になろうとしている/意識されずに抑圧されたものが本当の抑圧/人間的な意味で自分に対して正直であったか/親から自立していたつもりが/大きな変化が、からだの中でおきてきた/リラックスと集中/地球の反対まで届くような深い穴があいた/とても安心できる無限に広い穴だった/眉間に穴があく/イメージの世界を体験を通過して人は解放される/今はいきられないからだでは、将来もいきられない/深い長い旅
からだが変わる授業が変わる
からだが変わり授業が変わる
鶏を殺して食べる季刊「クライシス」反核特集に寄せて
鶏を殺して食べる/親を含めての授業/枠をはみだすと/からだの感覚

鳥山さんの仕事あるいはひと=竹内敏晴
  
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